神社について

神社について

【神社について】

第六天神社は、神奈川県茅ヶ崎市に鎮座し、創建は一説に鎌倉時代にさかのぼると伝えられております。長い歴史の中で、淤母陀琉神(おもだるのかみ)と阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)をお祀りし、身体壮健や道中安全を願う多くの方々を見守り続けてまいりました。

静けさに包まれた境内には、樹齢二百余年を数える御神木「第六天さんの黒松」がそびえ立っています。この黒松には、かつて落雷によって幹が折れながらも社殿を守ったという逸話が伝えられており、今なお当社の歴史と信仰を象徴する存在として親しまれています。

現在も四季折々の祭事や行事を執り行い、地域の皆さまとともに歩みを重ねております。これからも皆さまの心のよりどころとなる聖域として、静かに祈りを捧げ続けてまいります。

【由緒】

当社の正確な創立年代は不詳ですが、大きく分けて二つの説が伝えられています。

文献上の初見は、1841年(天保12年)に編纂された『新編相模国風土記稿』であり、このことから江戸時代初期の創建とする説が有力とされています。一方で、鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡』に当地の地名が見られることや、1332年(元弘3年)の戦火に遭ったという伝承が残されていることから、さらに古い鎌倉時代の創建である可能性も考えられています。

もとは神仏習合の時代に、第六天魔王を祀る「第六天社」として広く信仰を集めていました。江戸時代までは近隣の寺院である金剛院の守護神でしたが、1872年(明治5年)の神仏分離を機に独立し、地域の鎮守となりました。また、この際に御祭神も淤母陀琉神(おもだるのかみ)・阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)へと改められています。

さらに、1939年(昭和14年)には指定村社に列せられました。

【社殿について】

社殿は、本殿・幣殿・拝殿からなる権現造の形式を採っており、拝殿の額や屋根には神社の紋である七曜紋が掲げられています。名工による繊細で美しい彫刻が随所に施された拝殿は、参拝者の目を引く見どころの一つです。

現在の本殿および幣殿は、1992年(平成4年)に新たに造営されたものです。しかし、それ以前の旧社殿は取り壊されることなく丁寧に修復され、境内社である八坂神社の社殿として、今日まで大切に守り継がれてきました。

大通りに面しながらも、ひとたび鳥居をくぐれば、穏やかで清らかな空気が境内を包み、日常とは異なる静かな時間へと誘われます。境内には、かつての鐘楼を転用した手水舎をはじめ、神仏習合時代の名残を感じさせる歴史的な遺構が随所に残されています。

また、1940年代には御神木の松が猛烈な落雷を受けながらも、自ら盾となって社殿を直撃から守り抜いたという逸話が伝えられています。この松は現在も「第六天さんの黒松」と呼ばれ、多くの人々に親しまれています。